エシカルMaaSプロジェクト
エシカルなモビリティサービスを企画検討する
トヨタホームユーザーを対象に実施した調査のリサーチプロセスを紹介。調査結果レポートもご覧いただけます。
今後住宅への設置が進むと予想されるV2Hスタンド 。ユーザーの生活実態を知るための共同調査プロジェクト
トヨタホームオーナーのうちV2H(*1)スタンドおよび、トヨタホームが開発した非常時給電システム「クルマde給電」のユーザーを対象にスクリーニングも兼ねたWebアンケート調査(定量調査)、訪問調査・オンラインインタビューを含む定性調査を実施しました。
(*1) V2H:Vehicle to Homeの略語。
太陽光や系統の電力を車に充電し、車両走行や宅内放電し使うことができる機器。
調査結果のレポートはこちらからご覧ください。
アンケート調査で大枠を理解する
電気自動車と合わせてV2Hスタンドも徐々に広まりつつあるものの、割合としてはまだまだ少ないことから、実際に利用している人がどのような生活をしていて、その中でV2Hをどのように活用しているのかなど利用実態の把握の難しさが課題となっていました。
デスクリサーチや複数人への簡易インタビューを行い概況を把握した上で、V2Hスタンドの導入〜利用前、日常利用、停電時の利用状況を知るべく、トヨタホームで住宅購入したV2Hスタンドまたはクルマde給電導入ユーザーを対象にWebアンケート調査を実施しました。
回答内容を見ていくと、利用者の多くは「停電の備え」を期待してV2Hを導入しており、導入後は停電時に加えて余剰電力の利用に満足を覚えていること。また、V2H利用者はHEMS(*2)を併用することで満足度が向上する傾向があることが分かりました。
(*2) HEMS: Home Energy Management Systemの略。
家庭内のエネルギーが、いつ、どこで、どれだけ使用されているか「見える化」し、家の機器を効率よく「コントロール」するシステム
実際の生活環境を訪問調査
自宅を訪問してのインタビューを中心に、対象者の要望に合わせて一部オンラインインタビューのハイブリッド形式で行いました。実際にユーザーの生活環境に没入することで、インタビューで聞く話のほかに実際のV2Hスタンドの利用の様子や設置位置、普段の生活の様子、周辺の街の様子といった五感をフルに使ってより密度の高い情報を得ることができます。
インタビュー時には行動観察の観点リストや1日の行動を可視化する行動パターンシート、インタビュー内容の要点記載シートを作成し、状況の可視化を通じてメンバー間の情報共有と分析の効率化を図りました。
インタビュー対象者の選定は、スクリーニングも兼ねて実施していたWebアンケート調査の回答内容を見て行いました。以下リクルーティング条件に加え、直接話を聞いて利用実態を深堀りたい点があるか、訪問インタビューのメリットを最大限活かせそうかを意識しました。
分析
分析フェーズでは、主題分析ワークショップを実施しました。
オンラインホワイトボードツール・Miroを用いてインタビューで得た情報を要素ごと分解した付箋を貼り出し、メンバーで議論しながらKJ法を実施しました。完成した親和図を俯瞰し、気づきを共有し、考察・仮説としてまとめました。
今後の展開
今後、電気自動車の普及期における充電環境整備、それに伴う顧客満足度の向上を目指し、今回の調査結果を自社商品開発やトヨタグループとしてのサービス創出へ活かしていきたいと考えています。
また、開発現場とユーザーの生活・利用実態のギャップを解消するため、生活実態の共有や今後の兆候の提案活動を通じ、組織にリサーチを広げる取り組みを継続していきます。
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